■ろう者教育
日本での聾者への教育方法は、2通り行われています。
口話法(発音法)
音を感じる事のできないろう者は口の動きから相手の言葉を読み取ります。
また、自身の言葉を伝えるために発音を練習し、話せるようにするのです。
少しでも聴力のある者(難聴者)には口話法は効果があるのですが、
全く聴こえない聾者には発音を理解することがとても難しいものです。
手話法
指や手の動作、顔の表情から言葉として相手に伝える手話を用いて話す方法です。
口話法と併用して用いることで、聴覚障害を持っていても幼稚園生や
小学生のうちに言語を表現できる範囲がより一層広がりました。
■手話の歴史から見る教育問題
日本の歴史上初となった聾唖学校では、手話法での教育を行っていましたが、
国際聾唖教育会議ではすでに言語を統一化するために手話法ではなく口話法での教育を促していました。
日本はその方針を取り入れ、聾唖学校で手話を教えることは行わず口話法での教育がなされました。
学校で手話を学ぶことはなくても聾者の集まる場では、
すでに手話を利用していた聾者から引き継がれ利用されていたのです。
1990年代に入ると、社会に認められ始めた手話法での教育を行う学校が増えて行きました。
現在の日本の聾唖学校では、手話法・口話法どちらかの教育に力をおいているのですが、
規制されているわけではなくどちらも利用されています。
■手話の種類
日本で使われている手話には種類があります。
日本語対応手話が主流となっていますが、日本手話が用いられるようになったことで、
自分の思っていることや言いたいことをスムーズに伝える機会が増えました。
■日本手話
独自の文法から作成された手話で、主語→述語の順のように、日本語の文法とは異なっています。
日本語としての言語ではなく独自なものであり、聾学校の経験者は主に日本手話を使用しています。
■日本語対応手話
日本語と、文法が同じであり、この手話は言語ではないという反発もあるようです。
しかし、現在多くの教育現場で使用されており、
手話ニュースやテレビドラマでの手話というものは日本語対応手話がほとんどです。
これは先天的なろう者だけではなく、中途難聴者や中途ろう者、健聴者にとって、
日本語の文法をそのまま並べた日本語対応手話は容易に使うことができるのです。
■外国手話
もちろん外国での手話も存在していますが、日本の手話歴史とはまた違ったものです。
日本語と英語という言語が違うように、手話にも各々の国の手話が使われています。
■フランス手話
世界で始めての聾唖学校を設立したド・レペー神父が、作成した手話を基に
現在のフランス手話となっています。
■アメリカ手話ASL(American Sign Language)
アメリカの手話は独自のサインで使われていましたが、フランスで作られた手話から発展していきました。
世界で共通手話といわれることもあります。
英語と同様に世界に広く知れ渡っていますが、
アメリカ手話が共通ということはおかしいという反論も出ています。
■イギリス手話BSL(British Sign Language)
イギリスとアメリカでは、英語という言語は共通なのですが、
イギリス手話は、フランスから渡ってきたアメリカ手話とは異なるものです。
しかし、このイギリス手話も世界では主に使用されていて、共通と考えられているのです。
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手話の歴史